
物件探し中の入居希望者からのお問い合わせに返信しても返事が来ず、電話をしても出てもらえずに機会損失をしてしまったことはありませんか?入居希望者は意図的に不動産会社からのメールを無視しているのではなく、気づいていないというケースが多くあります。
そんな時に役立つのが携帯電話に送るSMS(ショートメッセージ)です。SMSの開封率は80%以上あり、最近では不動産専用CRMもSMS配信機能を実装するくらい注目されています。
ここでは、SMS配信機能がないCRMを使っている場合、どのようにSMSを送れるか解説するとともに、最近話題の詐欺SMSと思われないためのコツをご紹介します。
入居希望者へのSMS配信が注目されている理由
スマートフォンや物件探しアプリが普及してから、入居希望者の情報収集は不動産会社の窓口ではなく、インターネット上に変わりました。同じ物件を取り扱っていても、目立つプロモーションや入居希望者とのスムーズなコミュニケーションを実現できた不動産会社が選ばれる時代になっています。
しかし、様々なサービスが消費者にメールで連絡をしているため、不動産会社からの物件紹介メールが埋もれてしまい、せっかくいい物件を紹介しても入居希望者がなかなか連絡に気づいてくれないことが頻繁に起きています。
入居希望者が気づいてくれるまで、繰り返しメールを送るのもひとつの手段ですが、気づいていない理由が自動で迷惑メールやプロモーションフォルダに振り分けられている場合は、何度送っても結果は同じでしょう。
日本人の多くが利用しているLINEなら気づいてもらえる可能性が上がりますが、企業がLINEを送るためには相手と予めつながっている必要があります。そのため、一度も連絡を取れたことがない入居希望者との連絡手段としては使えません。
しかし、携帯番号に送るSMS(ショートメッセージ)なら、メールのようにお問い合わせ時に取得していれば連絡が可能です。大手不動産専用のCRMの「ノマドクラウド」も2020年10月にSMS配信を追客機能として新しく実装するくらい、SMS配信はメールに気づいてもらえないできない入居希望者への連絡手段として注目されています。
使用中のCRMにSMS配信機能がない場合は?
使っているCRMにSMS配信機能がついているとは限りません。ない場合には別途SMS配信ツールを導入し、SMSを送る時はわざわざSMS配信ツールを立ち上げ、CRMから顧客情報をエクスポートし、SMS配信ツールへインポートする手間が発生します。
この作業は時間がかかるだけではなく、ミスを誘発する可能性もあり、個人情報を扱う上ではあまり安全な策とは言えません。ベストなのは、使っているCRMからSMSを送れるようにすることです。
CRMを利用している不動産会社が、他社が開発しているシステムにSMS配信機能を加えることはできるのでしょうか?もちろん、通常はできません。しかし、当社のMail SMSを応用すれば、SMSをメールとしてCRMから送ることが可能になります。
メールアドレスからSMSを送る「Mail SMS」とは
Mail SMSとは、メール配信機能でSMSを送れるようにするサービスです。配信元であるメールアドレスを当社に登録し、SMSの宛先を「携帯番号@mail-sms.com」に変えるだけで設定完了です。
メールと同じ要領で発信したメッセージが、相手のSMS受信フォルダに届く仕組みとなっています。そのため、わざわざCRMのシステムを変更しなくても、簡単にCRMからSMSが送れるようになるのです。
このサービスは当社が独自に開発した技術です。この技術を使えば、CRM以外にもGmailやOutlookのメールソフトからSMSを送れるようになります。不動産会社だけではなく、人材紹介サービス、オンラインショップなど、顧客との個別連絡が発生する業界で活用されています。
SMS配信のメリット・デメリット
物件契約のニーズが目の前あるのに、入居希望者と連絡が取れないがために契約のチャンスを逃してしまうのはもったいない。まずは確実に入居希望者と連絡を取り、物件紹介ができる体制を整える必要があるでしょう。
SMSのメリットは圧倒的な到達率と開封率の高さです。携帯番号は入力間違えが少なく、番号取得のためには携帯会社との契約が必要になるので、メールアドレスのように捨てアドレス(捨て番号)を持つことはほとんどありません。そのため、ほぼ確実に本人に届きます。
また、SMSはメールと違って受信ボックスに埋もれることがなく、80%以上の確率で開封されるメッセージチャネルです。多くのスマートフォンではSMSが受信されたらポップアップが表示されます。メールのように何通も届かないので、その場で開封する受信者が多いという特徴があります。
SMSのデメリットとしては、昨今の詐欺SMSの影響でネガティブな印象がある点です。しかし、確かに詐欺SMSは年々増えてはいますが、消費者は身に覚えのあるSMSにはさほど警戒しません。メッセージから“自分が問い合わせした不動産会社”と読み取れれば、物件情報を入手するために行動をとります。
詐欺SMSと思われないコツ
SMSは全角70文字しか送れないので、なるべく多くの情報を1通のメッセージに詰め込みがちです。しかし、詰め込めば詰め込むほど詐欺SMSのような怪しいSMSになってしまいます。詐欺SMSと思われないためには、限られた文字数の中で「相手の名前」と「送信者の名前(会社名やサービス名)」を入れることが重要です。
また、メッセージの他にSMSの送信者名を会社名やサービス名に設定することもできます。SMS配信事業者によっては、電話番号表示しかできないところもあるので、SMS配信サービスを選ぶ際には事前に確認することをおすすめします。当社では追加料金なしで送信者名のアルファベットが可能です。
入居希望者にSMSを送ってみませんか?
このように、当社ではSMS配信の技術だけではなく、詐欺SMSだと思われないためのノウハウもSMS配信を実施する企業の皆さまに共有しています。気になる方はぜひ一度お問い合わせください。