
アメリカではFacebook MessengerやWhatsAppなどのチャットアプリで、友人や家族、お気に入りのブランドや企業と連絡を取っています。 年々、インターネット回線を通じてコミュニケーションが取れる、チャットアプリの需要が高まっています。日本では、LINEが個人同士のコミュニケーションの場や企業のマーケティングの場として活用されていますね。
この記事では、越境ECや海外で製品やサービスを展開されている企業向けに、WhatsApp、Facebookメッセンジャー、Apple Business Chatなど、海外で普及しているチャットアプリ4選をご紹介します。
チャットアプリとは?
チャットアプリでは、モバイル端末やパソコン上でメッセージのやり取りができます。アプリによってはメッセージだけではなく、スタンプ、画像、動画、添付ファイルの送受信が可能です。現在、世界中で25.2億人がモバイル端末でメッセージングアプリを使用しており、2022年までに30億人に達すると予想されています。
チャットアプリは最も人気のあるスマートフォンアプリで、世界中のスマートフォンユーザーの約90%が、少なくとも1つはチャットアプリを利用しています。
チャットアプリでのコミュニケーションは、個人間だけではなく、企業と個人の間でも活用されるようになっています。チャット上でのカスタマーサポート、販売接客などを通じて、顧客エンゲージメントを高めたり、売上を上げたりできます。
世界のチャットアプリ4選
チャットアプリを海外顧客とのコミュニケーションに活用する場合、海外ではLINEが使われていないことを、まず知っておく必要があります。そして、どのようなチャットアプリがあるのか、自分たちの顧客はどれを使っているのか調査して、ビジネスで使うチャットアプリを選定します。今回はアメリカで利用されているチャットアプリを4つご紹介します。
1. WhatsApp Business(ワッツアップビジネス)
WhatsAppは世界に20億人以上のユーザーが存在し、1日あたり約1,000億通のメッセージが配信されている、巨大チャットアプリです。2014年にFacebookに買収されました。WhatsAppでは、家族や友人へメッセージを送ったり、電話をかけたり、写真やビデオを共有できます。
活用例
企業はWhatsApp Businessに法人アカウントを開設し、顧客とコミュニケーションを取るプラットフォームとして活用しています。メールや電話に変わる、気軽なコミュニケーション手段として注目されています。企業はWhatsApp上で顧客に商品やサービスを紹介することで、電話やメールでは実現できない、リアルに近い体験を顧客に提供できます。
特徴
- グループチャットには一度に最大256人まで参加可能
- チャットを様々な端末と同期
- 世界中どこでも無料音声通話、チャット、ビデオ通話(※法人アカウントは別途プランあり)
- エンドツーエンド暗号化機能によりメッセージと通話を保護
- 最大100MBのドキュメント、PDF、スライド、およびスプレッドシートの送受信可能
2. Facebookメッセンジャー
Facebookのメッセンジャーは13億人のユーザーを抱え、世界で2番目に利用者の多いチャットアプリです。
活用例
Facebookメッセンジャーを独立したユーティリティとして使用し、Facebook、Instagram、Oculus、およびポータル内外でやりとりが可能です。
企業はビジネス用のMessengerを活用して、顧客がアプリから直接予約をできるようにしたり、チャットでカスタマーサポートを行ったりすることができます。
特徴
- ビデオチャット上で映画、ビデオ、テレビ番組の同時視聴
- 遊び心のある拡張現実(AR)効果やメッセージ効果、自撮りスタンプ
- テーマと色を選択できるパーソナライズチ可能なチャット画面
- 指紋IDまたは顔認証でメッセンジャーのロック解除
- PayPalアカウントやデビットカード、またはチャージ可能なプリペイドカードでの安全なお金のやり取り
3. Apple Business Chat(アップルビジネスチャット)
アップルビジネスチャットは、iMessage内に開設できる法人アカウントです。チャットアプリの中では比較的新しいサービスで、iOSユーザーに豊かな顧客体験を提供できるチャネルとして注目されています。
活用例
アップルビジネスチャットでは、iPhoneまたはiPadに搭載されているiMessage上で、予約やお問い合わせ、商品購入を行えます。名前や電話番号等の顧客の個人情報は、顧客が共有するまで非公開のままとなります。商品購入の決済手続きはApple Payで行えるので、企業側もユーザー側もシームレスな購買体験を得られます。
特徴
- Webやアプリ、SNS、Apple Maps、iOS Search、またはiPhone、iPad、Mac、Apple Watchを介してiOSの顧客と直接つながることができます。
- 顧客はApple Payを使用してチャットから離れることなくは商品やサービスを購入することができます。
- アップルビジネスチャットはもともとiOSに組み込まれているため、iOS上で予定を組む際に簡単にスケジュール調整が行えます。
- いつでもどこでも顧客にリーチできます。インターネット接続を利用できない場合は、SMSフォールバック機能を利用できます。
4. Twitter ダイレクトメッセージ
消費者はニュースや情報を見つけるために、他のどのプラットフォームよりTwitterを利用しています。Twitterは世界中で毎日5億件のツイートが発信されているほど、利用頻度の高いアプリです。
アメリカで4番目に人気のあるSNSアプリであるTwitterは、オムニチャネルマーケティング戦略の重要な役を担っています。
Twitterには、個別の会話を可能とする、ダイレクトメッセージ(DM)機能があります。企業はDMを活用することで、フォロワーとより親密な関係を築けます。
特徴
- ビデオ、画像、シェアボタンなどのコンテンツの送信
- 新しい製品やサービスの宣伝、お問い合わせ対応によるオープンなコミュニケーションの促進
- 個人や他の企業とのプライベートな会話を開始してリードを生成し、ネットワークの輪を広げる
企業にとってチャットアプリが重要な理由
チャットアプリはいつでもどこでも顧客にリーチできます。 チャットアプリを活用することで、商品やサービスを宣伝したり(※)、お問い合わせ対応を自動化させたりして、企業と消費者がより手軽に情報にアクセスできるようになります。
※利用するチャットアプリによってマーケティングや販促メッセージの送信に関する規約があります。
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